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花鳥園という名前の意味 

08年4月1日の朝日新聞関西版の1面に、松江フォーゲルーパークのペンギンが紹介されましたが、そのなかで朝日新聞社は「松江市の花鳥園「松江フォーゲルパーク」と、花鳥園という言葉を名詞として紹介されました。

これは、花鳥園という今までにない、動物園でも植物園でもない、動植物と人間とを分けない、健常者と障害者とを分けない、当グループの園の形式が、広く一般の人に通用する言葉として認められた最初の例ではないかと、社長は話しました。

動物園でも、植物園でもない、「花鳥園」。 花鳥園は、人と生き物や自然とを結びつけた、垣根のない、新しいこれからの園の形です。


この「花鳥園」とは、もちろん花と鳥がいる園という意味ですが、それだけではないんです。

日本の美を指すことばに「花鳥風月」がありますが、この中から花と鳥の部分を使って、日本人が古代よりずっと心のなかに持ち続けている美に対する思いを、温室のなかで現代的に展開した園という意味もあるのです。

鬱蒼とした森のなかにいるような園内、満開の桜のような花々、いたるところにある水の空間、動植物との共存。これらは有史以前から自然と共存し、自然の中に美を見出してきたわたしたち日本人が、心から美しいと安堵し癒される空間を集約したものです。現代的だけど日本古来の美の空間でもあり、日本の伝統の思想を、園のコンセプトとして、根っこの部分として重要にとらえています。


西洋の思想の根底には、人間が他の生物の上に立ち支配するという思想があります。西洋の宗教は砂漠で生まれたが、砂漠の自然は征服しなければ生きてゆけない耐え難いものだったからでしょうか。
しかし温暖な日本では、古代から人々は自然に育まれて生きてきました。そして「八百万の神々」からもわかるように、自然やそこに生きる生物など、さまざまなものに神が内在し、時には畏れたりしながらも敬い共存してきました。日本神道もその思想の上に形成されたものです。

西洋思想の上に発達した現代は、確かに便利になりました。しかし自然は破壊され、この先何を頼りにどの方向へ進んでいったら良いのかわからなくなっています。

その一つの答えとして、「花鳥」という、日本に古くからある生物との共生の思想を提案し、生き物とのふれあいを通して、共に生きることの大切さを紹介しているのが花鳥園です。そして、健常者、障害者を分け隔てせず、すべての人が垣根を作らずに動植物たちとふれあうことができるという当グループのスタイルは、ユニバーサルな社会を提供する企業として、社会福祉の面からも大学、企業、福祉関係者に注目されるようになりました。


今回はちょっと難しくなっちゃいましたね。すみません。でも、こんな深い思想の上に、花鳥園が今こうなっている。これが当グループの経営の理念、コンセプトです。

0803241.jpg


機材:Eos1DsMarkⅢ+EF35mm F1.4 L USM

コメント

noriko.s.さんへ

いつも有り難うございます。
園の運営の根幹に、こういった日本古来からの思想を据えているんです。何事もそれに沿って考える。そうすれば道を誤ることはないんですね。

桜の季節になると、社長がいつも、西行の「願わくば花のしたにて春死なん その如月の望月の頃」の歌の話をします。きょうも神戸で話したそうです。この歌に日本人の美意識がみごとに現れていて、それを現代の温室のなかで、現代的に再現したのがあの姿なわけです。

この部分は、花鳥園というか、当グループの思想教育的な事柄でもあるのですが、今の若い人にはすぐにピント来ないかもしれないですね。

花鳥風月

いつもお世話になっています。
「花鳥風月」、とてもいい響きですね。
私の頭の中にはいつも「観葉植物の温室の中でティータイム」という憧れがあります。熱帯雨林の中にある簡素な小屋も。 
手を伸ばせば触れられる程の距離でいたいような。
植物園や庭園は距離を感じてしまいます。
そういう感覚のせいでしょうか? 花鳥園(神戸)に初めて行った時は「うわあ」と大興奮でした。 理想に近い形がそこにあるようです。
老若男女楽しめる、素敵な空間をこれからも保ち続けて欲しいものです。 

いつも有難うございます。

ぽん母さん ぴちさんへ

「花鳥園」という名は、確かいちばん最初は、あの場所に園を造成する際の仮名でした。仮名だからちょっと硬くても良かったのですが、その名に馴れてしまって・・・結局正式名称になってしまいました。社長の家は桃山時代から当地を治めた庄屋の家柄で、花菖蒲園を営んでいたこともあり、自然や日本文化にたいへん深い理解がありました。
「掛川」の地名を冠するかは後で決まって、掛川市内にそもそも園を出すことが、前市長の発案だったこともあって、掛川の名を入れることにしました。

土日は最近はほんとうに混み合いますよ。昼前には臨時駐車場でないと入れないし、連休には昨年も掛川インターから車が渋滞し、市内も混雑するなど迷惑が掛かり、今年はそれにも増してなので、今から連休対策を考えています。

でも園内に入ったところで、今度は肝心の鳥たちが昼前には満腹になって、人に寄り付きません。
となると、「鳥が寄って来ない・・・」というふうに、お客様も十分楽しむことができないんですね。

やっぱり、当園を楽しまれるのでしたら、混雑を避けて平日にご来園されることを、ほんとうに望みます。

こんばんは~
そんな深い意味があったのですね
だから園内に入った時のあの独特な
臭いと湿った様な空気とに安堵感を
感じるのかもしれません。
国際花園に初めて行った時の長屋門
が目に浮かびました。

かちょうえん

4000人ですか、それは凄い数ですね。
お邪魔するときは本当に平日が良さそうですね。
入口の長屋は画像でしか見たこと無いのですが意味があったのですか。
何でだろうなぁとは思ってたのですが、勉強になりました。

全然関係ない話で申し訳ないのですが、「かちょうえん」を変換すると「課長園」となってしまいます。
想像しただけで行きたくない園です。
同じ響きだけど全然違う、日本語は難しいですw

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