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インパチェンスの管理 

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4月8日 今園内は頭上のたくさんの吊り鉢がとてもみごとです。これらの多くはインパチェンスという花ですが、今年は特にピンク系が多く、満開の桜の下にいるようで、花鳥園がはじまって、今までの内でいちばん綺麗です。

大温室に入ったとたん、「花がきれい」と言って上を見上げるお客様も多いです。

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このインパチェンスは、めずらしい花ではなく、春になると一般のホームセンターでも花壇用の苗として売られているものです。

インパチェンスはいろいろな植物のなかで、年中たくさんの花が咲いて、病害虫に比較的強くて、暑さ寒さにもある程度強いという、色々な面で見ていちばん優良な性質を持っているため、2007年頃から当園の吊り鉢の主流になりました。

実際、直径1mを越す大鉢が吊ってありますので、見上げると相当迫力があります。

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この大きなくす球のような吊り鉢を、高所作業車を使って女性スタッフが管理しています。

上の写真は、その吊り鉢の吊り換え。 

どういう事かというと、この温室のインパチェンスは頭上にある桁から2段に分けて吊ってあるのですが、上の段のほうが日光がよく当たるため、下の段よりも成長が早く、気温が高いとすぐ大きくなってたくさんの花を咲かせるようになります。ですがそうなると、下の段の鉢に日光が当たらないため、下の段の鉢が暗くなって花数が少なくなってしまう。それで、日光を受けて大株になった上の段の鉢を下ろして、下の段に吊り替えるという作業を行っているのです。

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作業は高所作業車に取り付けられたフックに吊り鉢を吊って、所定の位置へ高所作業車で吊り替えます。

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高所作業車とフックのおかげで、手で持ったらとても重たくて持てない鉢を、簡単に吊り下げることができるのです。

私みたいな力のない女性でも、軽々できるんですよ。と話していました。

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こうした日々の管理があって、こんな綺麗な満開が長期間維持できているわけです。

すごいな・・と思いました。 

当園は鳥とのふれあいで人気ですが、こんな満開の花の下でバイキングや喫茶が楽しめることも、他所にはない魅力の一つです。これから5月の大型連休に向けて、一年でいちばん花が美しい季節はまだまだ続きます。


この温室でのお食事などは、下のホームページをご覧下さい。
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大温室の冬の花 

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1月18日 1月もそろそろ下旬に差し掛かってきました。一年でいちばん寒い頃ですが、温室の中はそろそろ早春の気配が感じられ始める頃です。

温室なのだから一年中同じ・・・と思われるかも知れませんが、実際には全くそんなことはなく、中の植物は外の気温にものすごく左右され、毎年夏から秋は花数が少なくなります。

そして、一年を通して花が多いのは早春の2月から春の5月頃までの間で、なかでも3月、4月がまいとし一番花が綺麗です。

現在は一番の見頃を迎える2月からを前に、助走段階ですが、日に日に花数が増えてきています。

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園内でもっとも多いのはインパチェンスですが、よく見ていくと実に様々な花が吊ってあります。写真はアブチロンの黄花。ハイビスカスやオクラと同じアオイ科の植物で、半つる性でハンギング栽培にも向きます。黄色の可愛らしい花が下向きに咲きます。

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ちょうどホウズキのような袋状のほうの中から、直径4cmほどの可愛らしい花を咲かせます。インパチェンスが多いなかで、今回ふとこんな花を見つけて、可愛らしいのでしばらく写真を撮っていました。

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同じくアブチロンの桃色花。この仲間はおよそ100種類ほどの原種があるほか、最近では交配されさまざまな品種もあるようです。

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こちらもアブチロン。以前ご紹介したことのあるウキツリボク、別名チロリアンランプとも呼ばれる種類です。

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これも2月頃から咲き出すシダレノボタン。直径およそ2cmほどの小さな花がたくさん咲きます。こちらもアブチロン同様、温室のなかでは少数派ですが、可愛いらしいです。

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ウィンターベゴニアのラブミーの白花。よく見ると咲いて暫らく経た花がややクリーンを帯びるようですね。上品な感じがなかなか良い花です。

これから2月に入れば、温室の中は一気に春を先取りして、春爛漫のような花でいっぱいの空間になります。寒い日が続きますが、一年でいちばん花の美しい早春に、そろそろ近づいてきた園内です。


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誕生月は無料でご入園できます。

詳しくは、リンク先のブログ記事をご覧ください。

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涼しげな夏の花 

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7月15日 うっとしい梅雨の日々が続いていますので、今回は涼しげな夏の花を貼り付けました。

大温室の花は、やっぱりこのところの暑さで、6月までのような花でいっぱいの状態ではなく、花がやや少なく落ち着いた感じになり、いつもの夏の園内の感じになってきています。

植物スタッフは、日々一生懸命管理していますので、花が少なくなった・・と残念がっていますが、それでも時々にしか来ない者にとってはじゅうぶん綺麗です。

今回はそんな園内の、夏らしい涼しげな花を撮ってみました。

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淡いピンクに中央部が濃紅紫色のペチュニア。葉の緑がまた優しく涼しげです。

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よく見ると花に濃紅紫色の脈が入っています。この花は、大温室の奥のほう、水辺の鳥のふれあいゾーンに近いところにあります。

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こちらは白いペチュニア。この花も大温室の奥のほうにあって、大きな株は天上から2m以上も釣り下がってみごとです。

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こちらはベゴニアのザザーランディーという種類。小さな淡いオレンジの花をたくさん咲かせ、とても上品です。

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当園は鳥でとても有名なため、花は脇役的な印象がありますが、この花の美しさがあってこそ鳥が生きるわけで、園のベースとなっている植物の美しさは、当園のとても重要なポイントです。

そんな花のにも、夏らしい爽やかな印象を与えるものも多く、上から吊ってある花を見上げて、涼しげで綺麗だな・・・と思い、ご紹介させていただきました。ご来園されましたら、こんなところも見ていっていただければ嬉しいです。


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天上の花園 

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1月30日 植物スタッフにブログのネタ、何かありますか~っと聞いたところ、「じゃー今年もまた上に上がってみますか?」というので、それじゃーということで、一年ぶりにまた上がって撮ってみました。

当園では頭上に多くの植物が吊ってあるので、植物スタッフは普段から高所作業車で植物の管理を行っています。そのスタッフが、今、インパチエンスが上から見ると花の海みたいでとてもきれいだから。と言います。

今回は当園の植物スタッフでないと見られない光景をご案内いたします。

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高所作業車に乗って、まず3mばかり上に上がってみました。この場所は、当園の大温室に入ったすぐ右の場所。ちょうどふれあいゾーン入り口の手前のあたりより、西方面を見た様子です。

もう花だらけでとてもきれいなのですが、なんだか曇ってませんか?

これは、地上から3m上がっただけで温度も湿度も地上よりずっと高いので、いきなりカメラのレンズが曇ってしまったのです。それでもだいぶレンズの曇りが取れてから撮ったものです。

地上は快適な気温でも、ほんの3m上はもう真夏に近い暑さでした。この環境のなかでインパチエンスは今を盛りに咲き誇っています。

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普段下から見上げている、インパチエンスの吊り鉢を上から写してみました。株全体に花着きの良いインパチエンスですが、それでもやっぱり太陽の方向を向いた上部のほうが、若干花が多いように感じました。

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花はこの写真のように、一本の桁から2段に吊ってあります。こうすることで、より鬱蒼とした頭上の花園を造ることができます。

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高所作業車をさらに上に伸ばし、地上6mから見た様子です。色とりどりのインパチエンスで埋め尽くされ、まさに壮観です。ここには約1200鉢の植物が吊ってあり、その中でインパチエンスは約800鉢吊ってあるそうです。

ですが、半袖で十分な暑さで、6mも上がると高所作業者も少し揺れ、とても怖かったです。

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植物を吊ってある木製の桁は、上から見ると溝があり、パイプが埋め込まれここから各鉢に水や液肥が細いチューブによって供給される仕組みになっています。

それにしてもきれいでした。下から見上げるインパチエンスとはまた違って、やはり太陽に向かって咲く花は輝いて見えました。

この大温室のインパチエンスは、一年を通して飾られていますが、なかでもこの寒い真冬から春先までの間が最も花が多く美しい時期です。


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大温室のインパチエンス 

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1月17日 この写真は1月14日に撮影した園内のインパチエンスの様子です。一年のうちいちばん寒さの厳しい頃ですが、園内はごらんの通り花でいっぱいになっています。

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ここで吊ってある鉢の多くはインパチエンスで、大きなものは直径が1m以上もあるような大玉の吊り鉢に仕立てられています。色はピンク、レッド、ローズ、白などとその複色で、濃い緑の葉に浮かび上がる花がとても可愛いです。

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この吊り鉢は、当園で育成しているほか、姉妹園の加茂花菖蒲園でも育成し当園にて展示しているものもあります。

他園にて育成され搬入された吊り鉢は、写真のような高所作業車で展示スペースまで運びます。

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そして高所作業車で吊り鉢を吊る桁のところまで上がり、桁から下がっているフックに鉢のフックを取り付けます。こうしてまず、鉢を桁に吊り下げます。

こうしておいて、次に桁の上からチューブで自動的に水と肥料が行き渡るように、自動潅水装置を鉢に設置します。

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咲き終わった花びらは毎日のように落ちますので、毎朝掃除し、ときには株に落ちずに残る花びらを草をゆすって落とし、そのほかにもさまざま手を入れ、常に最良の状態を維持できるよう日々取り組んでいる結果、真冬のうちから春爛漫の光景が演出できます。

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こうして大勢のお客様に、みごとな花を毎日楽しんでもらっています。もし、この満開の花がなかったら、どんなに寂しいことか。当園は鳥で人気ですが、ベースとしてこの花の美しさがあって、それで鳥が引き立っているわけです。

そとは真冬の寒さが続きますが、温室の中は花で一杯、そして春のように暖かです。


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